夢を


      きっと、
      夢を考えているのだろう
      空から降り注ぐ雨粒と
      ひらいたままの読みかけの物語
      猫の郵便局員が
      届けてくれるのを待ちながら
      出窓にほほずえついて
      花は店番をしている

      風の お客さんは
      日向の散歩のように
      髪の毛を静かに揺らし
      閉じられたまぶたが
      ひかりを 遮り
      そして、いつのまにか眠りをさそう

      何度も読んで
      読んでは
      また
      読んで
      読み疲れた白い手紙は
      想像の途中で
      きっと、落としてきたに違いない

      落としたシロツメクサの伝言を
      ハンカチほどの雲が包み込み
      美しく吹きすぎていく
      目覚めたときの
      夢のように
      柔らかく
      そっと
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[ 2017/08/31 22:54 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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