日常という



      日常




    眠れなかった眼が
    日常という水面に浮かんでいる
    カーテンの僅かな隙間から
    日常という明かりが差し込んでいる

    胸の上で眠っている猫を
    静かに微睡みの外に押しやり
    早朝の寒々とした部屋で
    始まる日常

    重たい鞄を肩にかけ
    電車に乗る
    さらに重たさを増した鞄を
    担いで帰る電車

    汲んでも
    汲んでも
    こんこんと
    湧き出る日常という泉のほとりで
    素早いミズスマシを
    私は追いかけることも
    できない

    眠れなかった眼が
    日常という夕暮れの空に
    浮かんでいる

    赤々と
    赤々と
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[ 2013/10/31 20:02 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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