いとおしい日々のかけら

その日 いまだ冬は終わっていなかったが
あなたのかたわらに
咲く黄色いチューリップが
春のにおいを漂わせていた

わずかに北から吹く風も
しだいに 衰えて
川岸にふりそそぐ日差しが力を増し
パラソルの下の瞳をのぞくと
それは
まさしく僕の歌を待っていたのだ

まねきよせると
遠ざかり
背を向けると
寄添い
そうして ふたりは
また弥生の上にいる

たくさんの人たちが逝き
たくさんの人たちが去り
それでも
あなたと辿る道があり
わずかな数の暦を
ほそいゆびにゆだねる喜びがある

通り過ぎてゆくものも
剥がれ落ちるものも
待ちつづけたけれど
未だあらわれない希望も
みんな いとおしい日々のかけら

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[ 2010/03/26 16:54 ] 未分類 | TB(0) | CM(1)

No title

こんばんは~ 私は誰でしょう??

みんな いとおしい日々のかけら
その かけらを拾い集め 緞帳の下りる日まで
しっかり抱いて 生きてゆきましょう

[ 2010/03/26 21:26 ] [ 編集 ]

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