呼んだのは





        呼んだのは




     謎解きをしながら歩いてゆく道の
     傍らの開いた窓で
     白いカーテンが
     息を吸うように
     揺れているのが見える
     閉じられた玄関の石段に
     老いた犬が夢の上に顎をのせて
     せまりくる黄昏の匂いを嗅いでいる

        迎えにきたのは
        あなただろうか
        呼んでいたのは
        わたしだろうか

     祭囃子の道を歩いてゆく
     この先に
     何が顕われるのか
     何が待っているのか
     分かっているのに
     あなたは問いかける

        呼んでいたのは
        わたしだろうか
        迎えにきたのは
        あなただろうか

     繰り返しの腕の中で
     わたしたちのことばが
     くすくす笑いをして
     光の膜の上で飛び跳ねる
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[ 2013/06/11 15:34 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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