あけぼn




     あけぼの



   閉じられた重たい冬のカーテン
   わずかな隙間から
   春の光がぼくたちに
   忍びよる

   終着駅みたいな部屋に
   <あけぼの>という名の汽車が
   音を消して到着したのだ
   あなたの深い眠りを載せて

   椅子の上で猫は夢を
   白いテーブルの匂い菫が
   慎ましやかに
   薄紫の微笑を咲かせている

   <別れ>ということばを
   忘れよう
   手の届くところに
   それが、あるとはしても

   あなたが目覚めたら
   また、訪れた春の
   緑に生きる時間の中に
   ぼくは誘う
   二匹の犬と一匹の猫を連れて
   まだ、来る<あけぼの>に
   ふたりで乗るために
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[ 2013/04/22 12:50 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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