70歳の夜




70歳の夜


とても デリケートな夜だった
その夜に 題をつけるとしたら
きみは 何としただろう
いつものように
鉄扉をあけて
するりと 
優雅に入ってきた
きみ
すでに始まった夜のように

人生ってものに
題をつけるとしたら
ぼくは 何としよう
一眠りして目覚めたら
今がここにあって
きみがここにいて
「プレゼント」を
台所の隅から贈ってくれた

魂と魂をつなぐ土笛の歌
草原を優しく渡る風の歌
赤い花に落ちる希望の歌
わすれ去られた青春の歌

履き慣れた靴みたいに
無造作に置いてある
ぼくの人生の上に
土笛の音色が
きみの声になって重なる

とてもデリケートな夜だから
この夜に 題をつけるとしたら
きみは 何としただろう

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[ 2012/11/15 12:51 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

お誕生日ですか?
おめでとうございます、甘い、素敵なお誕生日を過ごされたような詩ですね。
土笛.....いいですね。
[ 2012/11/15 18:23 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

TSUさん

ありがとうございます。
気がついたら70年も生きてしまいました。
そんな人生の節目に素敵な贈り物でした。


[ 2012/11/27 09:56 ] [ 編集 ]

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