あそこ、ここ

片目の魔王(マオ)

退屈している。遊べと言っているのである。


キイボードの指にパンチが飛んでくる。危ない猫だ。


2012111116300002.jpg


その、猛獣の攻撃をかわしながら書いた詩。
久し振りのような気がする。



彼処(あそこ)此処(ここ)

空に駆け上ろうとする肉体に
秋を告げる黄昏の雨が
かすかな蒼みをおびて
とおい彼方の彼処へ
たなびいている

たしかに
あなたが言うように
彼処は遠いけれど
もうすぐそこにある

さらさら逃げてゆく
水のように此処は
薄明の寂しさが
仄かに淡い
交す言葉は
言葉になる前に溶け落ちて
もう、すでに
此処は彼処みたいだ

昨夜ふたりが見た
夢の中の
逝ってしまったひとと
別れた人が
磨かれた白い器のなかで
いつまでも
若い笑顔を咲かせている
けれども
あなたの髪を噛めば
若いざわめきが
肉体を満たし
まだ、遠い彼処を感じるのだ






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[ 2012/11/11 17:12 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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