石の器

長居は無用か?


本当のワタシは何なのだ?
ここで、実態のない言葉を連ねているワタシ・・・
まるで幽霊の住み家ではないか。
名前も、歳も。個人情報は一切伏せて。
伏せているから本音が現せる。
他人を誹謗、中傷攻撃することができる。

自分がどうしたいのか、自分がどう思っているのか、
なんて言えるはずもない。
正体のない者の言葉は空虚だから。

石の器


おまえが呼ぶから私は
光りを亡くした地下室から出てきたのだ
聞こえない音だけの世界に
見栄も切らずに
静かに ひっそりと
古い外套を着込んだおまえの肩に
ずっしりと
重たい石の鞄を置いてやろう

匂いも、光りも、
風のおとも、魚の跳ねるさまも、
ない おまえの部屋
美しく作られた花の写真があるが
それに蜂が留まるか

私がおまえの肩に置いた石の鞄は
おまえを入れる 器だ
もうすでに、
物言わぬひとの心を覗きこむ
眼球はそこにある
聞くべき万物の息吹を受け取る
耳はそこにある
愛しいおんなの乳房を舐める
舌はそこにある

おまえが呼ぶから私は
来たのだ
何故、ここに石の鞄があるのか
聞くな
その底に置かれたおまえの心臓に聞け



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[ 2010/05/09 21:41 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

No title

鋭い刃のような詩。
山猫軒さんの心意気を感じます。
生意気いってすいません。
カッコイイです。
[ 2010/05/10 00:26 ] [ 編集 ]

Re: No title

ケイコさん。
いらっしゃいませ。お待ちいたしておりました。
早速お褒めの言葉嬉しくて、嬉しくて・・・
すぐつけあがるネコですので、ご勘弁を。
ケイコさんの詩だって、いいですよ。
いつも、そっとお邪魔しているのですが、
これからは堂々と玄関から、
「たものう~」と声を掛けてうかがいますね。

末永いお付き合いをお願いします。




[ 2010/05/10 15:41 ] [ 編集 ]

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