ベローナへの手紙

ベローナへの手紙


街は細かい雨に湿っている
鼻腔から初夏の匂いが入り込み
はずむように風が流れてゆく

遅い春の光りは
見知らぬ街に満ちて
花たちは
眠りから覚めて再び
遠い山の峰から
鳥の声を招いている

きみはベローナへ手紙を書きますか
透きとおった雪融けの水に
きみの唄を浮べてみますか
数えることに飽いた
むかしの出来事を
許してやることができますか

街はあしたの祭りの支度をしている
耳の奥に太鼓の音と
鈴の音がころ、ころしている

緑色の椿の葉が
遠く霞む想像の
裏庭を彩り
濃厚な命の息吹を放射する

きみはベローナへ手紙を書きますか
終わった恋の物語を
南へ旅立つ鳥たちに
託してやることができますか
さようなら と
言うことができますか


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[ 2010/05/08 03:23 ] 未分類 | TB(0) | CM(4)

No title

久しぶりに.....オアシスに来た感じが.....。v-46
[ 2010/05/08 09:54 ] [ 編集 ]

No title

いいですね~。
静かな気持になります。
[ 2010/05/08 17:36 ] [ 編集 ]

Re: No title

canchiさま。


昨夜したたかご酒をいただいて、
はやばやと寝たのですが、夜中に目が覚めて、
NHKを見たら<世界遺産なんとか>を流れていて、
また、冷たいビールを水代わりに飲みながら、
<ロミオとジュリエット>の舞台の話を見ていたら、
詩の神様がす~っと山猫軒の頭に入っててきたんです。


[ 2010/05/08 18:07 ] [ 編集 ]

Re: No title

shirayukiさま。

政治脳もいいですが、オアシスもようございますよ。



[ 2010/05/08 18:08 ] [ 編集 ]

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