三月




       三月


   三月になれば じっとして
   いられない
   二月に降った雪が
   街路樹の足元にうずくまる
   まるで 春への供え物のように

   三月になれば そわそわと
   どこかへ出かけたくなる
   二月に呑んだ酒が
   冬の河を流れ下り
   眠りを誘う春の海に辿り着く

   三月になれば きみは
   いっそう美しくなる
   二月に流したせつない涙が
   開け放たれた窓から逃げ出して
   土笛の音に春が寄り添う

   三月になれば きみは
   なお、いっそう美しくなる
   三月になれば ぼくは
   じっとしていられない
   三月になれば




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[ 2012/03/01 13:56 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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