ユロットの灯が消える

馴染みの酒場が店じまいする。
ここ2年ほど通っていたアメ横にある店である。
開店して12年、消長の烈しい繁華街でよくぞここまで
と言った感がある。
12年たてば店の客も主も古くなりくたびれてもこよう。
致し方のないこととはいえ一抹の寂しさは禁じ得ない。
明日26日、閉店の集まりが催される。
開店以来、あるいはそれよりも前からの知人などが集まるようだ。
不肖山猫軒は新参者であるから、大きな顔はできないが、
末席を汚しにでかけるつもりである。

なにごとも始まりがあれば終りも用意されているのだ。
アメ横の<ユロット>(フランス語でフクロウ)の灯が消える。


index.jpg




     大都会という森の中で
     フクロウたちは疲れた羽をたたみ
     小さな窓に身をよせた
     背負い込んだ苦しみを
     ひとときでも
     預かってくれる梢を求め
     吹き付ける冷たい雨の夜には
     暖かい笑顔に暖められながら
     歳月が流れた

     大都会の森は深く暗い
     窓辺の灯が静かに消えて
     そして、それから、
     気がつく
     留まるべき梢
     悲しみを聞いてくれる微笑み
     それらが
     去っていったことを
     ほのかな微笑みは
     いまはもうないことを
     

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[ 2011/12/25 22:40 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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