5月の海岸

昔の詩を一つ。

5月の海岸
    ー1974年6月1日ー


陽は中天に傾きかけて
静かな海面に
光りの嵐
堤防の上に
釣り人の影もなく
空想がグラスのの中の
水泡のように
5月の明るい空に
たちのぼる

ぼくが きみにあげるものと
きみが ぼくにくれるものと
ひとしくなるはずも
ないけれど
君が生きた時間と
ぼくが生きられる時間とが
そんなに
違うことがないことを
5月の海岸は
優しく おしえてくれる

きみの悲しみを ぼくのものに
ぼくの喜びを きみのものに
ぼくの想いが きみをみたし
きみの苦しみを ぼくが受けとめ
娘をみつめる父の目と
少女を愛する青年のこころと・・・
目を閉じ
5月の午後の海岸の
陽光の洪水の中で
ぼくは 空想する

陽は中天に傾きかけて
銀色の鱗が海面に踊り
ときおり
かたわらを通り過ぎる
車の影のように
一瞬の風に揺れる
草の葉のように
きみといる
5月の午後の海辺は
輝きこぼれる
波の飛沫のように
ぼくを深い夢想の淵へと
誘う

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[ 2010/04/26 20:05 ] 未分類 | TB(0) | CM(6)

No title

だいじに愛するって こうゆうことなのかも。
羨ましい。
[ 2010/04/26 21:34 ] [ 編集 ]

Re: No title

CAO様

なんといっても、これは36年前の詩です。
ぼくにも純真無垢な時代が合った証拠。


> だいじに愛するって こうゆうことなのかも。
> 羨ましい。
[ 2010/04/26 22:10 ] [ 編集 ]

No title

こんばんは。今読ませて頂いても、十分素敵です。
だから、山猫軒さんは、いまも純真無垢って言うことです。(笑)
[ 2010/04/26 23:25 ] [ 編集 ]

Re: No title

しらゆきさん。
こんな詩を書いても別れちゃう男だから、
別れた妻に「ひとでなし!」って怒られるのです。


> こんばんは。今読ませて頂いても、十分素敵です。
> だから、山猫軒さんは、いまも純真無垢って言うことです。(笑)
[ 2010/04/26 23:35 ] [ 編集 ]

こんばんは。

山猫軒さん、ご訪問&コメントありがとうございました。
青春時代の息吹、純粋さ…ひしひしと感じられる詩ですね。

リンク張っていただいているようでありがとうございます!
こちらからも張らせていただきますね。
今後ともどうぞヨロシクです。

[ 2010/04/26 23:44 ] [ 編集 ]

Re: こんばんは。

もみじさん。
ご来店ありがとうございます。
こちらこそよろしく。



> 山猫軒さん、ご訪問&コメントありがとうございました。
> 青春時代の息吹、純粋さ…ひしひしと感じられる詩ですね。
>
> リンク張っていただいているようでありがとうございます!
> こちらからも張らせていただきますね。
> 今後ともどうぞヨロシクです。
[ 2010/04/27 13:14 ] [ 編集 ]

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