原発事故はなぜくりかえすのか 高木仁三郎


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「原発事故はなぜくりかえすのか」高木仁三郎著 岩波新書

「原子力神話からの解放」高木仁三郎著 講談社



市民科学者・高木仁三郎の最後のメッセージとなった
「原発事故はなぜくりかえすのか」を読み終えた。
先に「原子力神話からの解放」を読んでいたが、
「原発事故はなぜくりかえすのか」は遺言めいていて、
さらりと読み飛ばす気持ちには、とてもなれず、
毎日数頁をじっくりと読むといった按配で、
山猫軒にしては珍しく時間を要したのである。


それと同時に「生物学的文明論」
「モモ」「猫の散歩道」
「伊集院静の流儀」「現代詩手帳2011」等を合わせて読んだ。


そうこうしているうちに、ニュースで原発を抱えている自治体市町村の
首長選挙の結果が報じられていて、
なかなか興味深い結果をみることになった。
いずれの市町村長選挙でも原発推進派の候補者(現職)が勝利している。
しかも、原発反対の対立候補とは大差である。
原発建設による補助金などにどっぷり浸かった財政を抱える
自治体と住民にとって、目の前のカネに目がくらむのは理解できる。
だから一概に今回の選挙結果を非難する気持ちにはなれないのだ。


むしろ、そんなことよりも、まだフクシマ原発事故処理の
道筋さえも決まらないのに、野田新総理が早々と原発輸出を言い、
政官財とそろって原発再開へと進んでいるようにみえるのが怖い。
「原子力神話からの解放」を読んで思ったのは、
日本で確立された技術ではない原子力(アメリカ頼みである)を、
当初は商業ベースには乗らないと原発に消極的だった電力会社が
どうして、原発にのめり込んでいったのか、
だれが何を目的に原子力政策を進めてきたのかが、
暗闇の中からおぼろげながら姿を現しつつあるように思うのである。


「札束でひっぱたけば目が覚める」とうそぶき、
原発開発に予算をつけた、大勲位・中曽根康弘元首相が
元凶なのか、読売新聞の大正力(当時国会議員)
の思惑だったのかは分からないが、
ハッキリしているのは全てアメリカのコントロールのもとに、
原子力政策が進められてきたことだけは間違いないようだ。
原子力にかかわらず、日本の政治・経済はアメリカに握られているのだろう。
アメリカに異議申し立てをしそうな、鳩山由紀夫、小沢一郎、
減原発を唱えだした管前首相らはいずれも、早期退陣、
あるいは、失脚の憂き目にあっている。


「ロン・ヤス」の中曽根康博、「アメリカのポチ」と言われた小泉純一郎等は
長期政権を維持したから、早々とオバマ大統領に恭順の意を表わしに
訪米した野田政権は案外に続くのかもしれない。


2000年に癌で亡くなった高木仁三郎さんがあの世で、
このフクシマ原発事故とその後をどんな気持ちで見ているのだろう。
この人災を既に予見していた科学者に合掌。


     今日のニャンコ


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[ 2011/10/03 15:50 ] 未分類 | TB(0) | CM(9)

人の良さそうな風貌や表面的なしゃべりの野田さんが首相になった時、
なんかの映画の「悪魔は天使の顔をしてやってくる」という台詞を思い出しました。
私の気のせいならいいのだけど...と思っていますが...。
[ 2011/10/03 17:24 ] [ 編集 ]

まちがえました。
「天使のふりをして...」だったと思います。
どっちみち、そういうことですが。
[ 2011/10/03 17:40 ] [ 編集 ]

三四郎の廣田先生

漱石の三四郎を読み返して、(日露戦争に勝利した日本は益々発展しますね)に対し廣田先生が予言?した「滅びるね」という言葉が現実を帯びてくる気がします。
わが選挙区の野田さん、同じ輸出するなら原発ではなく、早くフクシマを収束させて其の技術をフランス辺りに輸出しましょうよ。

犬に咥えれている猫はいくらなんでも写真加工ですぜ。
[ 2011/10/03 18:17 ] [ 編集 ]

今日のにゃんこの画像、楽しみにしています。
今回のお気にいりは、頬杖をついているのと
一番最後のチョークで囲まれた殺人現場の画像
[ 2011/10/04 05:28 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

TSUさん。
急に寒くなりましたね。
我が家のマオも貴重な熱源になりました。

野田総理、「どじょうのふりして」でしょうか。
化けるのは天使か悪魔か、どちらでしょう?


[ 2011/10/04 10:01 ] [ 編集 ]

Re: 三四郎の廣田先生

永遠のハードバッパーさん。

> 漱石の三四郎を読み返して、(日露戦争に勝利した日本は益々発展しますね)に対し廣田先生が予言?した「滅びるね」という言葉が現実を帯びてくる気がします。

漱石さん、今日の日本を予見していたとは!
恐るべき慧眼です。

そう言われてみるとワンコとニャンコ写真加工のようですね。


[ 2011/10/04 10:03 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

トパーズさん。
ほおづえついている猫はぼくです。
なかなかのイケメンでしょう?

チョークの猫、傑作ですね。
こんな、冗談が嬉しいですね。


> 今日のにゃんこの画像、楽しみにしています。
> 今回のお気にいりは、頬杖をついているのと
> 一番最後のチョークで囲まれた殺人現場の画像
[ 2011/10/04 10:05 ] [ 編集 ]

>早々とオバマ大統領に恭順の意を表わしに
 訪米した野田政権は案外に続くのかもしれない。

オバマと対峙した野田総理の
「赤いネクタイ」が物議を醸し出しています。
不穏なようですよ~



[ 2011/10/04 20:08 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

しあわせさがしさん。

なるほどね。難しいもんです。
ネクタイ一つにも気を遣わなくてはならない。
ちゃんとしたスタイリストがいないのでしょうか。




[ 2011/10/07 18:35 ] [ 編集 ]

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