納豆のオムレツと夫婦論


先週、久しぶりに「古都」に顔をだした。
数年前には毎日のように行って、我が家の食堂のようだったのだが、
昨年からめっきり訪ねることが少なくなっていた。
「古都」だけではなく、他の店も行かなくなった。
食事は家で摂る。
面倒ではあるが自分で作る。
したがって、我が社の前期決算では「交際費」がゼロであった。
酒は「ユロット」たまに頑固オヤジの「きくち」に行くだけである。


結果的に飲む酒の量は減る。
財布への負担は軽くなる。
身体にはよろしいことになる。


「古都」に行ったのは先日の朝、仕事に出かける途中に
店の前を通ったとき、板前のAさんに会ったからなのである。
「そのうちに、顔をだすよ」と挨拶がわり言ったのが頭の中に残っていた。
たまには「古都」に行ってみようと思ったのだ。


元気いっぱいな、南国鹿児島出身の女将は相変わらずだ。
昔からいるAYAちゃん、板前のAさん、弟子のSクン、
それぞれ、長期休養明けの老馬を明るく迎えてくれる。
お酒(冷酒)は女将の奢り、板さんからは白身魚の南蛮漬け、
そして、Sクンからは彼の考案のメニュー
「納豆のオムレツ」をご馳走になる。

2011081121580002.jpg

納豆の臭み(これは是で良いのだが)が適度に隠されて、
美味しい。
上にかかっている餡かけがほどよいマイルドな味わいを出している。
この「餡かけ」作り方を教えろ、と言ったら、
「師匠にもナイショだから」と言う。
隠し事はイケナイのだ。
ケチクサイ奴である。
今度、飲みに連れ出して、秘伝の「餡かけ」の味を聞き出そうと思う。

2011081121580001.jpg

「古都」は台東区東上野1丁目にある鹿児島地鶏を看板にしている店である。
もちろん、看板は少々、とうが立っているが女将のMIYAKOさんであることは
間違いないところだ。
けっして、褒めすぎではない。
イイオンナなのである。
山猫軒のすぐ怒る恋人の次ぎにイイオンナと言える。


そして、板前のAさんがいい。
料理は山猫軒が☆を進呈するところである。
弟子のSクンも腕をあげてきた。
Aさんの薫陶の賜なのだろう。


今回はつまらない山猫軒の日常の一端を皆様方に、
お見せしてしまったが、
博士のように高邁な「××論」などは、浅学非才の老いぼれ如きには、
とても述べることも、教えることもできないので、
せめて、<納豆のオムレツ>でもと紹介したところなのである。
博士も心を込めて、愛妻に<納豆のオムレツ>を作ってあげて、
これを共にしみじみと、食すれば、
遥か彼方の二人が出会った若かりし頃の熱い想いを、
思い出して、老いてなお深まる夫婦の愛を確認するのではなかろうか。


寂しい日々を送る山猫軒から見れば、
妻が、夫がいる生活を送る人々は羨ましい限りである。
我が家には性格の悪いネコがいるが、
妻はいないのだ。
妻はいるときは「居なくなればいい」と思うが、
居なくなると、不思議なものでつっかい棒が無くなったような感じなのである。
糸の切れた凧とも言える。


<納豆のオムレツ>に絶妙な味の餡かけが大事なように、
人生には「夫婦」という「餡かけ」もきわめて大切なのだろう。
これが、山猫軒の「夫婦論」である。
オシマイ。





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[ 2011/08/14 17:50 ] 未分類 | TB(0) | CM(8)

へぇ~ 「絶妙な味の餡かけ納豆オムレツ」
ちょっと興味あります。どんな味なんだろ~
[ 2011/08/15 07:21 ] [ 編集 ]

ミルフィーユ

納豆のオムレツ、美味しそうですね。

山猫軒さんの「夫婦論」・・・・ウ~~ン

深イイ・・・です。

いなくなればいい、ってたまに思っちゃいますよね。

でも、一人はやはり寂しいものなんですね。

子供や孫ではなく、

やはり最終的に「番」でいることが

生き物として幸せなんだそうですね。
[ 2011/08/15 08:33 ] [ 編集 ]

納豆オムレツ、気になっていたので
我流で作ってみました。
もちろん、鰹だしのたっぷり効いた
餡かけをオムレツの上から掛けて・・・・
納豆が好きな人だったら、美味しいと
思う味でした。
[ 2011/08/15 23:05 ] [ 編集 ]

こんばんは。良い文章ですね。
時間が静かに緩やかに流れているのを感じます。

しみじみ読ませていただきました。
しみじみ心に落ちました。

ありがとうございます。
[ 2011/08/15 23:16 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

トパーズさん。

餡かけは食べた感じでは和風、カツオ出汁ですね。
まさか、ケチャップでは合わないだろうと
思います。


[ 2011/08/16 09:39 ] [ 編集 ]

Re: ミルフィーユ

ミルフィーユさん。

夫婦って面白いものです。
僕は別れて13年ほどになりますが、
今でも別れた妻とは仲良くしています。
夫婦ではなくなったらそれはそれで、
誰よりもお互いよく分かっているからですね。
一緒にいるときに何故それができなかったのか、
博士に教えを請いたいところです。

[ 2011/08/16 09:43 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

トパーズさん。
早速お作りになったとのこと。
やっぱり鰹だしですよね。
ぼくも今夜作ってみます。
隠し味はメープルシロップですよ。

[ 2011/08/16 09:53 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

chiekoさん。

ようこそ、おいでくださいました。
もしかしたら、「ふ多川」で?

また、時々おいでください。
おまちしております。

[ 2011/08/16 09:55 ] [ 編集 ]

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