夏の夜の夢

            夏の夜の夢





       楽しい詩を書いてください
      と
       さりげなく
       川面を渡る風のように
       そのひとは言うのだった


       楽しいことは
       どこへ行ってしまったのだろう
       恋の終りや
       幾度となく見たために
       すり切れてしまった
       夏のプラットホームの夢
       僕のポケットには
       寂しいことだけが
       いっぱい
       詰まっている


       おしえてください
       楽しいことって
       あなたの 楽しいことって
       どんなことですか?


       そういえば
       楽しいことに出会ったのは
       いつのことだったろう


       地下鉄に乗ったら
       人間は僕だけで
       あとは皆
       猫だった
       猫はお喋りと
       毛繕いに 夢中で
       ケイタイなんか
       一匹も持っていのだ
       次ぎの駅で
       鼠が乗りこんできて
       それは
       楽しい騒動だった


       そんな空想は地下鉄の
       暗闇に轟音と共に
       消えて行く


       楽しいことは
       寂しいことの
       前ぶれで
       寂しい夏空の午後は
       気付かないうちに
       忍び寄る
       夕暮れの 逢瀬のような
       夢想に充ちている
       真夏の夜の夢の予感に
       充ちている



IMG_5006.jpg

<MY PHOTO BOOTH>みず保さんから。



暑い。夏だから当たり前と言えばそうだけれど、やっぱり暑い。
山猫軒も性格の悪いマオもだらしなく伸びている。







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[ 2011/07/15 16:00 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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