グミ

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<かをるのワルツ>かをるさんさからの預かりもの。



          グミ





         ある晴れた朝
         細い路地に朱い実をつけた
         生け垣があり
         絡みあう荊の隙間から
         歌声が流れてくるのだった


         そこから
         わたしが覗けない
         そこだけの歌
         うたっている人のことは
         よく知っているはずなのに
         名前も思い出せず
         ただ 懐かしさだけが
         荊のあいだから
         煙のように
         流れてくるのを
         ただの
         通りすがりのふりをして
         耳を両手で塞ぐ


         垣根には
         朱い実がいっぱい実り
         ちょっとだけ甘く
         そして じゅうぶんに渋い
         あの時と同じ
         味がする


         別れを告げたはずなのに
         ある晴れた朝
         細い路地で見つけてしまった
         朱い六月のグミ








<グミ>は二つのことを思い出させる。
一つは小学校一年か2年生の頃、札幌郊外の農家の庭先にあったグミの木。
食糧難の時代だった。三度の食事は夢のような話で、
甘いものも皆無な生活が引き揚げ者にとっては日常だったのである。
そんなとき、小さな朱いグミの実を口にした。
ほんのりとした甘みとそれを上回る渋みがあった。
しかし、僅かな甘さでもそれは今でも想い出すことができる。


もう一つは千葉県に移り住んだ家の生け垣がグミの木だった。
小さな庭のある小さな家だった。
何故かその庭には着物姿の母が立っている。
グミの生け垣とまだ若い母の姿が重なるのだ。
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[ 2011/06/27 10:25 ] 未分類 | TB(0) | CM(4)

時間よ止まれ!

昔の場所や時間にタイムスリップすることがあります。
あの時、あの場所はきっと大切だったのでしょう。だから今になってもタイムスリップできるんですね。
[ 2011/06/27 12:51 ] [ 編集 ]

山猫軒さん こんにちわ

昨夜は3年振りに、持ち歌2曲の一曲を披露しました。
もう一曲はグミの歌です。ご存知の方がいると思いますがロシア民謡です。若き日の想いが深いので・・・
♪なぜか揺れる 細きグミよ~~・・・と続きます
再会出来たら、お聞かせしましょう・・フ・フ・フ

音痴はカンベンして下さいってか~~・・了解です
[ 2011/06/27 13:12 ] [ 編集 ]

Re: 時間よ止まれ!

おしゃれ猫さん。
昨日はお疲れ様。
そうですね、タイムスリップしてそのままだといいのですが・・・

[ 2011/06/27 22:17 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

マトンさん。
昨日はお疲れ様でした。
今度カラオケしましょう。
シニアナビの方達誘って・・・
よろこんで一緒に歌いますよ。


[ 2011/06/27 22:20 ] [ 編集 ]

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