ぼくが猫になるとき

つぶやき-64
 
<猫事記>金子都美絵さん http://ch10653.kitaguni.tv/からの預かりもの。

 
        ぼくが猫になるとき



     ぼくは息をこらして
     おまえの眼の奥をのぞきこむ
     けもののふかい海のような静けさが
     流れでない泪をためて
     ぐるり 壁にかこまれ
     追いつめられた季節のなかで
     ぼくの濁った視野を
     ひたひたと 洗うとき


     どうして ぼくは
     猫ではなかったのか?
     漆黒の空の裂け目に
     陽の光を見る眼を持った
     猫ではなかったのか


     ころがるように
     あしたが また やってくる
     だから そのまえに
     ぼくはおまえの
     ことばを放射する
     透きとおった眼の中に
     泳ぎ入る
     ためらいを 脱ぎすてて









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[ 2011/05/18 20:57 ] 未分類 | TB(1) | CM(0)

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