哲学の道を行けば

かおる

    <MY PHOTO BOOTH>みず保さんからの預かりもの


       哲学の道を行けば



       小声でささやきかわしながら
       人影がゆれて すぎて行く
       哲学の道に よりそって
       午後の春は
       沈黙する


       送った手紙に
       転居先不明の付箋が一枚
       永い眠りだったから
       あのひとは
       待ちきれなかった


       細く長い付箋をなびかせて
       歩き慣れた道を行くと
       いつしか
       わたしの記憶の淵で
       熱をなくしはじめたティーカップに
       あなたはやわらかい口をつけ
       ほろ苦い想い出を
       飲みながら
       かすかな ともしびのような
       ことばといっしょに
       差しだす指に
       きれいな指輪が
       さびしそうに光っている


       もうすぐに 始まる
       雨の季節を じっと待っている
       ティールーム






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[ 2011/05/17 13:32 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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