たんぽぽ

        たんぽぽ




         ひかる風にのって
         飛んでゆくのは
         たんぽぽの白い綿毛
         ひっそり それを
         硝子窓のかたい部屋のなかから
         見つめているおまえの
         後ろ姿が
         さしこむひかりをうけて
         淡い灰色の 雫のかたちを
         つくって浮かぶ


         その窓を開けようか
         そうすれば
         白いあこがれと共に
         きのうまでのできごとは
         きれいにたたんで
         カレンダーから五月が
         立ち去るまえに
         川がひとすじ 銀色に囁いている
         むこうのほうへ
         おまえは
         跳んでいけるのだ


         風がきらめいて通りすぎるたびに
         たんぽぽの白い綿毛が
         まちがえた散歩道のうえを
         漂っていき
         いつしか おまえが
         そのうえを歩いていくのがみえる
         まるで 風のように
         揺れながら 揺れながら
         ぼくを置き去りにして
         









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[ 2011/05/12 09:25 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

たんぽぽのエネルギッシュな美しき時を抱ききらず
綿毛になるまでほって置いたツケが置き去りとは
厳しいね・・今頃5月の爽やかな風と遊びながら
新天地を目指しているだろうなぁ~~来年もここで
咲いてくれる事を祈るしかないね・・(私の詩の解釈は
こんなものさ・・)
[ 2011/05/13 17:06 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

マトンさん。
詩はそれを読んだ人のものになります。
ですから、「たんぽぽ」はあなたの「たんぽぽ」なのです。
どのように解釈しようが、想像しようが自由自在なのです。


[ 2011/05/14 19:29 ] [ 編集 ]

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