五月の夢を

         五月の夢を



      きっと、夢をかんがえているのだろう
      空からふる千の雨粒と
      ひらいたままの読みかけの物語を
      ねこの郵便局員が
      配達してくれるから
      出窓にほおづえついて
      花は 店番をしているのだ


      風の お客さんは
      日向の散歩のような
      髪の毛をしずかに 揺らし
      とじられたまぶたが
      ひかりを さえぎって
      そしていつの間にか眠りをさそう


      いくたびも 読んで
      読んでは また 読んで
      読み疲れた白い手紙の中身は
      空想の途中で
      きっと、落としてきたにちがいない
      そのとき、五月の空は
      シロツメクサの伝言を
      ハンカチほどの雲につつんで
      美しく吹きすぎる


Image505.jpg

<CAONCHI>さんからの預かりものです。
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[ 2011/05/10 12:44 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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