なぜ 季節が

      なぜ 季節が


   なぜ 季節が待たないのかを
   ぼくはわからない
   冷たい風の余波の枝に
   蕾はまたほころび
   息をととのえ
   南からのなつかしい風のにおいに
   ふるふる と
   公園のそここで笑いはじめるのだ

   ひとときも 
   とどまらず
   去ってしまう季節
   こっそりと きて
   また 水路の向こうに消えてゆく
   息詰まるほどに
   空を埋めた花々は
   じっと見続けていても
   街角の曲がり角できえた女の
   レース模様のような残像

   なぜ 季節がまたないのかを
   ぼくはわからないけれど
   眠りについた夜更けには
   月が輝いている夜更けには
   桜の群れをひきつれて
   この空間を閉じてしまうことは
   わかっているのだ


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[ 2011/04/08 13:50 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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