写真

 時々訪ねるブログ <My Photo Booth> みず保さん  
にコメントで僕が写真は苦手と書いたいい訳を書きます。 
とても素敵な写真ブログです。一見の価値有り。

   


    右手と左手の指で
    四角い窓をつくり
    見えない風景を覗きこむ
    逆さまに映る被写体が
    ゆらゆら揺れ動き
    乾いた音が落ちて
    時間がとまる

    今あるものの姿と
    うつろう季節の花々を
    留めようとしても
    蜃気楼
    だから せめて
    こころのふちに腰をおろし
    指でつくったフアインダーに
    まなこを入れて
    カシャっ、とつぶやくのだ



ブログを訪ね歩くと、様々なブログに出会う。
その中でも、比較的多いのが写真をメインにしたものだ。

その季節折々の花々や、樹木、風景、空や海など綺麗で、
はっとこころを奪われるものも少なくない。
しかし、不肖山猫軒は運動音痴であるとともに、
すこぶるつきの植物音痴なのである。
花の名前を覚えられない。
ましてや、花を咲かせない樹木などはてんでダメである。
竹、松、杉はかろうじて判別できる。
桜の木も花を付けているうちは「桜の木だな」と分かる。

写真ブログの方達のスゴイのはどのような花の写真にも、
ちゃんと「名前」が記されていることだ。
最近はデジカメ全盛とあって、手軽に撮ってすぐに観ることが出来る。
昔は見るまでには多少の手間暇がかかったものだ。
僕の家には暗室があった。
というと、すごそうだが、なんのことはない。
父が新聞記者(地方勤務)だったから、職場と住まいが一緒だったからだ。
それで、物心付いたときから写真機(時代がかった言い回しで恐縮)
も、父のお古で身近にあった。
撮したフイルムは現像して、焼き増しする。
暗室の定着液の匂いは今もよみがえる。

その、写真少年は長じて写真機を一度として買ったことはない。
といっても、バカちょんカメラはあった。
なんといっても、家族がいたから、子供や女房を撮ってやらないと、
ウルサイのである。
ようするに記念写真だ。

寺山修司はいう。
=写真とは「真を写す」のではなく「偽を作る」のだ。=

と。
であれば、僕たちが目にする美しい花々の写真は本当のものではないと、
いうことである。
風にそよぐうす桃色の可憐な花びらも、
写された途端に死に絶える。
そう考えると(考えすぎ?)つい写真を敬遠しがちになってしまうのだが・・

そういうわけで、僕の家には写真が少ない。
亡くなった父母の写真とワンコとニャンコ、
それに、カンシャク持ちの恋人の写真だけ飾られている。




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[ 2011/02/28 18:15 ] 未分類 | TB(0) | CM(3)

Photograph

わわわ!びっくり!
いえ、ご回答、ありがとうございます。

確かに、寺山修司の言うように、日本では写真は
「真を写す」と訳されました、でも、これを英語に
すると「Photograph」なんですね。
だから私は、記録など、まさに真実を写し撮らねば
ならないものは別として、趣味とする写真は、ひとつ
のアートと捉えて楽しんでいます。目に入った風景や
物などの、どこをどうガシャ!と切り取るか。これが
数人で同じものを目にして同じ位置から撮っても、全
部違うのですね。そこにあるのは、個々人の表現です。

ということでは、詩人の山猫軒さんと通じるものはあり
ませんか(^-^)。
[ 2011/02/28 22:03 ] [ 編集 ]

Re: Photograph

みず保さま。
寺山修司はまたこうも言っています。
=鳥はつねに一つの言葉をとんでいる。
 だがわれわれがそれを読み取るのはいつもあとになってからだ。
 空にさむい航跡をたどることは「記録」とはいわない。
 私にとって記録芸術は、鳥自身になることでしかないのだから。=

あなたのおっしゃる芸術としての写真は言葉でもあるということですね。




[ 2011/03/01 12:54 ] [ 編集 ]

>芸術としての写真は言葉でもあるということですね。

ということになるのでしょうが、私の問題は、言葉に
するだけの写真の腕も、表現できる語彙も、根本の
感性も持ち合わせていないことです。近づきたいと
いう願望があるだけ。でも、今からそれを求めるのは
到底無理で、命の生まれ変わりが必要です(笑)。

ところで、寺山修司の写真のテーマは「虚」なんで
すね。
[ 2011/03/01 20:15 ] [ 編集 ]

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