猫の手紙

我が家に在って欲しいもの、
解ってくれる細君と
散らばる書冊のあいだを縫って
踏まずに歩く猫一匹、
命の次に大切な
四十五人ほどの友人たち。

     <猫>=ギィヨーム・アポリネール 動物詩集より=

我が家にはまず、解ってくれる細君はいない。
時々やってくる恋人は、僕が解らないと怒る。
猫は一匹いるけれど、書冊の上で寝るのが極楽と目を細めている。
そして、四十五人ほどの友人たちだが、
かつては、そりゃあ、大勢いたもんさ。
それが、どういうわけか、年々減少するばかりだ。
新規参入、増員、リクルート、努力すれども、追いつかない。

原因究明と、その対策が待たれる。


猫の手紙


我が家の猫は ときどき、
手紙をくれる
それは、猫語で書いてあるから
ぼくには 解らない

我が家の猫の手紙は
くれる毎に長くなる
最初は一語だったのに
いまでは、長々と綴られている

我が家の猫が 書く手紙を
読み取れない僕が悲しい
いっそ、入れ替わったら と
思案するけれど

我が家の猫に ぼくが書く手紙を
どうやって 読ませよう
猫語を知らない ぼくと
人間の言葉を知らない猫に

ときどき、街で会う友人たちが
猫になる
猫語を知らない ぼくは
途方に暮れるばかりだ

そして、
友人たちと酒を呑むとき
ぼくは猫になる
年老いた猫になる

我が家に一匹の猫
猫からの手紙は
立派な書冊になって
いつか読み解かれる日が
訪れるのを待っている







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[ 2010/04/12 19:25 ] 未分類 | TB(0) | CM(5)

猫飼い

窓から外の鳥をにゃにゃにゃと小さく鳴いて見つめている猫の本心が書かれた本。ちょっと怖いです。
人間の都合で室内飼いですが、ほんとうは野をかけ鳥や虫を追う猫でありたいような気がして、心でごめんねを言ってぎゅっと抱っこしています。
[ 2010/04/12 20:18 ] [ 編集 ]

うーむ。

>書冊の上で寝るのが極楽と目を細めている。

わたしも猫になりたい!
ご主人様に勝手気ままに
振舞いたいなぁ
[ 2010/04/12 20:51 ] [ 編集 ]

こんばんは^^

猫は以外と寂しがりやですよーー^^犬やうさぎは表現が上手でモルモットは沢山の歌声で表現しますね。カラスは人の笑い声を真似て はとは怒るとくちばしでつねってきます。かもめは怖がりで かもはマイペースで なんて^^ みんな思いっきり言葉にしたくて しかたないんじゃないかな?なんて。。。
[ 2010/04/12 22:07 ] [ 編集 ]

Re: うーむ。

あなたのようなネコならぼくはどんなにしあわせでしょうか。
我が家のMAOに聞こえないように言いますが。



[ 2010/04/12 22:19 ] [ 編集 ]

Re: こんばんは^^

寂しがりやだからといって、始終パンチを繰り出すのはやめてもらいたい。
やっぱり、犬かモルモットにしておけば良かったか。
それにしても、動物のこと詳しいのですね。


[ 2010/04/12 22:22 ] [ 編集 ]

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