虹の話は

虹の話は




虹の話は そらの物語のプロローグ

驟雨の気まぐれな訪れのあとに
ためらいがちに
気まずそうに
濡れた街の見えない橋のたもとから
雨に打たれて
まだ来ない男を待つ
赤い頬の娘のいる
ケーキ屋の店先に
 よいしょっ
とばかりにひとまたぎ

そらの物語は 虹の話
誰でも持ってる 話
虹しか 聞くことができないお話だ

そういえば、
ぼくが虹を最後に見たのは
いつの日だったろう
そらの物語のつづきを聞かぬまま
エピローグを
盗み聞きしたのが
まずかった

あれから 
ぼくは 砂漠の放浪者
砂の上には 青いそらがあり
青いそらは ぴかぴかに輝き
涙を溜める雲なんか
見えやしない

虹の話は そらの物語のプロローグ
だれでも持っていて
他の人には
読むことのでできない
お話





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[ 2010/04/12 00:29 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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