「・・・・あの世へゆくには、山を上るといいますから、峠のところで、
    わたしのゆくのを待っていてください。」と、女はいいました。
           (小川未明「ちょうと三つの石」)



      突き抜けなければ
      ならない
      行きつ戻りつする道の一点ではなく
      戦い敗れて転げ落ちる蠍座でもなく
      音という音を消して降ってくる
      冬の花の隙間を
      目を凝らし
      息を止め
      今

      どこを どうして
      歩いたのか
      毒をのんだような
      甘美にかがやく
      闇の広大な領域に
      たどりつき
      突き抜けようとするとき
      峠で待っているひとに
      会うことができよう
      道の途中
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[ 2011/01/31 17:27 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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