そこは

      そこは




    洗面所でゆうべの眠りを洗い流す
    シャツを着て
    ズボンを穿き
    ずっしりと肩に食い込む
    今日を担ぎ
    ドアを開けて外に出る
    そこは どこなのか
    深海のように沈み込む
    そこは どこにあるのか
    いってらっしゃい と言う
    きみは ぼく
    ぼくは きみ
    そこは 探すまでもなく
    ぼくの傍らにあり
    ただ 見ることができないだけなのだ
    だから 果てしなく曇る空を仰いで
    鼻腔をひらく
    首をかたむけて耳をすます
    そこが いつ現われるのか
    しだいに色を失ってゆく街を
    歩きつづける
    そこを 尋ねて
    ぼくと きみ









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[ 2010/10/29 15:23 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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