停車場

     停車場




   また 今日も僕は停車場に降り立つ
   背後に霞む錆びた鉄路に
   煙るように雨が流れ
   駅舎の柱の陰から
   わずかに その日が見えている
   想い描くことのできない その日
   懐かしいような気がする その日
   曖昧にぐらぐらするベンチに腰を下ろすと
   怯えがズボンの裾から
   上ってくる

   あしたの停車場は見えない
   その日へと連れて行く時は刻むが
   立ち止まったこの場所からは
   深い暗がりに消えてゆく
   鉛色に光る線路の上に
   しずかな眠りが留まっているだけだ






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[ 2010/10/28 17:27 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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