意外性

意外性


九月になっても、まだ暑さは続いているけれども、
木陰の空気は正直に秋を告げる。
季節の変わり目には予期しないことが起きる。
身体の変調もそうだ。
年寄りの皮を被った山猫軒も例外ではない。
もっとも、相も変わらぬ酒とネコの日々のせいで、
一年、三百六十五日、なんとなく身体がだるく感じられる。
季節が変わったからといって身体の変調は在るのか無いのか分からない。

身体の調子は述べたとおりであるが、平穏無事、昼寝の如き毎日、
何ら変化のないダラダラしたかい巻きがあぐらをかいたような、
だらしない日々に、季節の変わり目の使者が訪れた。
晴天の霹靂(へきれき)である。
人生まさしく退屈しないようにできているものだ。

この事は山猫軒の秘密の日記(あれば)に、のみ記そうと考えていたのだが、
相手の麗人がご本人のブログで山猫軒との会見を綴ってしまったので、
出し遅れの証文みたいに気の抜けた話と思いつつ、
ここで、山猫軒側から書いてみることにした。

今月九月の半ばにブログ友達からメッセージがあった。
大阪から、所用で東京に行くので会えないだろうか、ということだった。
達者でキリッと背筋を伸ばしたような文章のその人のブログには、
多くのフアンがいるようで、
不肖山猫軒もその一人なのであった。
そのような人からの突然のメッセージ、腰をぬかさんばかりの驚きであった。

そのメッセージに即座に二つ返事で応じたことは言うまでもありません。
その日がくるまでの数日、行きつけの酒場にも行かないで、
じっと、ネコと恋人のご機嫌をとることで過ごす。
とりあえず、その人のブログを過去を遡って読み直した。
綺麗な花の写真にはいつも名前が添えられてある。
山猫軒は草花の名を覚えられないから(タンポポ、ひまわりは知っている)
それだけでも尊敬に値するのである。
じっくりと、読む。なんと言っても日記である。人様のね。
そこから浮かびあがる、人となりを少しでも知っておこうと。
そして、どのような人であるのかと思いを巡らした。
きっと、痩せている。(ブログではそう書いてあった)
背筋をしゃきっと伸ばして、背が高い。
山猫軒よりは高そうだ。165センチ以上はありそうだ。
そして、冷たいキャリアウーマンタイプだろう。
つまらないことを口滑らせば、即座にやりこめられそうだ。
考えれば、考えるほど僕より10歳ほど年下の麗人は苦手なタイプになる。

とうとう、運命の日が訪れた。
土曜日の午後三時、西新宿の某大学で講座を受講とあって、
そこに、おもむいた。
掲示板を眺めていたら、す~っと小さな影がそば近づく。
「○○さん?ですね。」お互いにそんな事を言ったのであろう。
背が高くない。小さい。冷たそうではない。
ほんのりとした柔らかさがある。
文章とは違うのである。
大阪言葉だからよけいに柔らかく感じるのだろうか。
事前の想像とはかけ離れた人であった。
まあ、その人も、山猫軒は痩せて思慮深く、寡黙な男と想像していたらしく、
失望させてしまったのであればここで遺憾の意を表したい。

<意外性>僕が相手に抱いた意外性は良き方に、
相手が僕に抱いた意外性は?

お互いそれぞれの意外性を胸にしまって、
入谷の「侘助」アメ横の「ユロット」で夜を過ごしたのである。
季節の変わり目の贈り物であった。










スポンサーサイト
[ 2010/09/22 17:09 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

素敵な出会いがあったのですね。
ミクシィでは完全に沈黙となった山猫軒さんが、ここではこんなにマメで饒舌に過ごしておられるのに少し呆れ?るくらいびっくりしています。
私の方は、ご紹介いただいたのに自分の部屋を作っていないのでお友達の輪も広がらないのですけれど。

意外性。私はミクシィでたったおひとりと会ったことがありますが、良い方に運びませんでした。
猫好きな方で、マウが元気のうちに会いに行きたいと、私が仰天している間に関西も橋の方から車を駆って来て下さったのですが、闊達でユーモアあふれる文章を書かれて大フアンでもあったその人は、第一印象が「目が暗い」のが気になって、初対面で笑顔も見せて下さらない方でした。ハンサムで背も高くてやせぎすで、とってもかっこいい方なのに、何とも言えない暗さがまとわりついていてうち解けた楽しい気分になかなかなれず、私は戸惑ってぎこちない応対になっていったと思います。
後で、こころからのおもてなしもできなかったことがとても恥ずかしく悔いが残ったのですが、その方はブログを書かなくなっておられたこともあり、尻すぼみに交流は途絶えました。

先方としては、私のイメージが狂ったゆえの不機嫌があったのかもしれません。人気だったブログを休んでいることについても悪意のトラブルがあることを話しておられました。
せっかく遠くから、我が家目当てに来て下さったのに、お友達になれませんでした。私の魅力も度量も足りなかったと言えるかもしれません。

いい出会いとは、本当に貴重なものですね。お互いに意外性を持って好印象だったmurasakusikibuさんとの交流が楽しく続きますように。
[ 2010/09/30 10:39 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

寝子さん。
お久しぶりです。
ほんと、ミクシイはとんとご無沙汰にしています。
シニアナビもそれほど一生懸命ではありません。
例の飽きっぽい性格が出てきて、このブログの更新も途絶えがちです。
でも、こうして、寝子さんにおいでいただけると、
うれしいですよ。

続きはミクシイでメッセージ入れます。



[ 2010/10/02 06:30 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://isoisomao.blog3.fc2.com/tb.php/207-91ac5e93