下駄の思い出=しあわせさがしさん=

         下駄の思い出
                         =しあわせさがしさん=



       やわらかくなった
       熱い舗道を歩くとき
       ゆっくりと、想い出そう
       土の道を
       そして、それにふさわしい
       履き物を

       時空の奥深くに
       しまい込まれた
       夏模様の鼻緒の下駄

       その木の履き物を
       履いて あなたは
       出かけるとしよう

         どこへ?
         だれと?
         だれに会うために?

       華奢な履き物に姿を変えた
       木霊が白い足裏から
       涼しげな音楽の波紋になり
       さらさらと しみこみ
       懐かしい心象風景へと
       あなたを さそいだす

       ごらん あれは
       あのときの空だ
       腕を組んで歩いた
       あのときの夏祭りだ
       いまもなお、
       そばに寄り添う
       あの夏の夜だ

       汗ばんだ下駄を濡れる心で
       しずかに拭う
       消えぬ思いが色褪せぬように
       夏模様の鼻緒を
       ひざまずいて
       祈るように
       しずかに拭う






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[ 2010/07/25 17:11 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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