新聞紙につつまれた筍が
テエーブルの上で春を告げている
土くれを払い
皮をむく
幾重もの皮を
むく

床に落ちた土くれは
昨日の残滓
一枚目の皮は一昨日の黄昏
二枚目の皮はすでに
記憶の奥底で身もだえしている後悔
三枚目の皮は遠い港

はぎ取り 積み上げられる疲労の塔
わたしは いったい
何者なのか
無数の皮に覆われて
いま じっとまなこを凝らし
芯を探すのだが
茫漠とした思い出の中には
一本の鉄路が錆びついてのびるばかり





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[ 2010/04/04 10:16 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

筍もしあわせ!

あんなに、ていねいにみつめられて
表現してもらう山猫軒さんちの
筍も、喜んでいるでしょう。
[ 2010/04/04 20:16 ] [ 編集 ]

Re: 筍もしあわせ!

すでに、愛しい筍は僕の細胞に変換されました。


[ 2010/04/04 22:46 ] [ 編集 ]

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