次なる世界

             次なる世界




              <母>の振動する紐は
              <弟>の振動する紐を
              <父>の振動する紐は
              <母>の振動する紐に

            白い闇の中で
            熱い氷塊の中で
            七月のメモリアルは
            逝ってしまった人たちの
            思い出を匿している

            砂のような身体は
            魂と心の器だ
            崩れ去る砂の器から
            飛び立つ鳥を
            ぼくは見ることはできないが
            想像することは
            できる
            ぼくが青年だった頃には
            想像できなかったことを
            いま、曖昧な時間の波間に
            漂いながら
            閉じた眼の中に
            振動する紐を
            想像することが
            できる
            それが、ぼくの心で
            探しあぐねていた
            ものごとの根源なのかもしれないからだ

              <僕>が振動する紐にもどって
              <母>の振動する紐に
              <弟>の振動する紐を
              <父>の振動する紐に
              互いに共鳴する世界は
              すこし、楽しい
              気がするのはなぜだろう









スポンサーサイト
[ 2010/07/14 12:05 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://isoisomao.blog3.fc2.com/tb.php/154-9e8c329b