不幸せという名の猫がいる

先日、しばたはつみさんの訃報について述べたが、
それより少し前、浅川マキさんが亡くなったとニュースが伝えていた。
今の若い人たちにはなじみがないだろうが、
団塊の世代のひとたちの中には彼女の歌を知っている人もいると思う。

寺山修司作詞の

   不幸せという名の 猫がいる
   いつも わたしのそば にぴったり
   よりそっている

   不幸せという名の 猫がいる
   だから わたしはいつも
   ひとりぽっちじゃない


投げやりで、物憂げにかすれた声で歌う浅川マキが、
ぼくは好きだった。
猫にしたら<不幸せ>なんて名をつけられて、
おお迷惑このうえもない話だけれど、
猫にはどうも暗い影が似合うようである。

最近猫好きの間で評判になった<ネコ鍋>は、
あれは子猫だから可愛くって、不幸せなんていう風情ではない。

    このつぎ春が来たなら
    迎えにくると言った
    あの人の嘘つき
    もう、春なんか
    来やしない
    来やしない

    不幸せという名の猫がいる
    いつも私のそばに
    ぴったりよりそっている


ああ、暗い。たまらなく暗い。
それがまた、いいのだ。
我が家のネコは<不幸せ>というより、むしろ、
<性格悪い>と名付けたい。
飼い主をちっとも尊敬しないし、幸せを招きもしない。

今夜は性悪ネコに噛みつかれながら、
浅川マキさんを聴きながらウイスキーを舐めよう。
    



スポンサーサイト
[ 2010/04/02 20:08 ] 未分類 | TB(0) | CM(1)

浅川マキさん…

初めまして!

急死だったようですね。
訃報を聞いたときはビックリしました。

フォークソング全盛のときに、アングラの女王などと言われた彼女の歌は異色ながら新鮮でした。
新宿ピットインだったでしょうか、おばさんになってからのライブに2度ほ行きました。
真っ黒のスーツにボサボサロングヘアー、個性的な風貌・・・存在感がありました。

不幸せという名の猫がいる
いつも私のそばに
ぴったり・・・・このフレーズがなんとも似合う人でした。
[ 2010/04/03 00:07 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://isoisomao.blog3.fc2.com/tb.php/14-9b9b9c1c