ハヤブサ 宇宙からの帰還

       ハヤブサ
              <イトカワ>宇宙からの帰還




       ぼくは 窓をひらく
       六月の夜の窓を
       ながい旅路の果てに
       帰り着く きみに
       会うために
       ぼくは 扉をひらく
       六月の 水の惑星の扉を
       傷つき 乾いたきみを
       迎えるために

       あの日 飛び立ったきみを
       ぼくは想い出せない
       心をもたない
       金属のかたまりが
       遠い宇宙の彼方の
       塵のような惑星に向かったきみを

       ながい 時間の果てに
       いつしか心を持ったきみを
       待っていた
       静寂のなかの
       繭 イトカワ
       白い惑星

       なぜ、きみが、そこに
       辿りつけたのか
       ぼくには わかるのだ
       生命の生まれる星から
       放たれた ハヤブサだから
       暗闇に漂う イトカワが
       きみに 命をあたえたから

       ぼくは 空の雲をはらう
       六月の夜の雲を
       僅かに残る故郷の
       水の匂いをたよりに
       跳び続けたきみのために
       きみは ぼくのこどもだ
       夜空を焦がして
       帰ってくる
       こどもだ
       白い繭の囁きを抱いた
       こどもだ



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[ 2010/06/21 22:12 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

No title

山猫軒さんのブログ読んでると

・・・若い人かと

心が若いのですね。
[ 2010/06/22 09:47 ] [ 編集 ]

Re: No title

かを~るさん。

照れちゃいます。
年寄りの皮を被った青年・・・なんて。

[ 2010/06/22 16:56 ] [ 編集 ]

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