<この世界の片隅に>

一週間ほど前に観た映画「この世界の片隅に」のことが頭から離れず、
また、観に行ってしまった。
今回は豊洲ユナイテッドシネマである。
同じ映画を日をおかず二度観るのは初めてのことだ。

二度目ともなれば、じっくり落ち着いて細部まで目が行く。
初回では気づかなかったところも多々あるものだ。
敵機来襲の対空砲火で、空に炸裂する砲弾の色が
赤や青、緑など色がついているのは発射した艦を識別するためだったとの
ことも。
ちなみに陸上の高射砲弾は色がついていない。
また、艦上で手旗信号を送っているシーンも。
さらに、空襲で敵機からの機銃掃射を受けて側溝に
周作と飛び込むシーンで、「広島に帰る」
と叫ぶすずに覆いかぶさった周作の背中に
すずの手がまわされるところ(原作にはない)

やはりなんといっても、敗戦の玉音放送を聴いた後、
すずが激高するシーンが胸に迫る。

戦争が終わり、夫の周作と原爆投下後の広島で、
母をなくした孤児と巡り合う。
原爆についてはサラッとしか描かれていないが、
(呉から見た原爆である)
これについてもっと原爆の悲惨さを描くべきではないかとの
指摘した広島市の人のコメントを(ネット上で)読んだ。
原爆資料館に行ってみろと。
気持ちは分からないでは無いが、
この映画は反戦でも核兵器廃絶がテーマでもないと思う。
すずの母親が原爆投下のその日に、地元のお祭りのための買い出しで、
広島に行っていて、行方不明に・・とか、
さり気なく触れていることがいいのだと思う。
そのさりげなさ、普通の人々の普通の時間の大切さを
今の僕たちに伝えようとしているからこそ、
多くの人々に感動と共感を生んだのだ。

また、遊女の<りん>とのこともあっさりと描かれていることも、
原作との違いを指摘する声もある。
実は山猫軒も原作を読んでみた。
たしかに、<りん><すず><周作>との関係は映画では
詳しく触れていない。

違和感を持ったとしたら原作を呼んだ後に映画を観た場合だろう。
原作もいいけれど、映画の良さはまた違う良さなのだ。
この映画は二時間に縮めたカット版らしい。
当初はこれほどまでに観客が入るとは予想していなかったらしく、
上映館も全国で60館ほど、時間も2時間を越えると上映回数が減るということで
こうなったらしい。
今後ノーカット板を観られたらまた違った感動を与えてくれそうだ。











スポンサーサイト
[ 2016/12/24 12:11 ] 未分類 | TB(0) | CM(1)