家出の猫




       家出の猫



    冬の路地にはお月様
    固く凍える夜を
    しずかに、しずかに、
    歩く 
    家出の猫に
    金色の光が
    ひとしずく
    ぽたりと
    落ちた

    帰っておいで

    悲しい風が
    追いかける
    家出の猫の背中に
    すがりつく
    いつとはなしに
    その声も
    はるか彼方に
    遠のいて

    冬の鳥越の上にはお月様
    家出の猫を探して
    歩く
    ゆらり、 ゆらり、
    胸にのこる
    おまえの爪あとから
    しずかに、しずかに、
    悲しみ流れた




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[ 2013/01/29 01:05 ] 未分類 | TB(0) | CM(4)