存在

       「存在」




    むなしく散らばる追想の貝殻たち
    手にとろううとすれば
    ひらひらと
    枯れ葉になって冬の空にうかび
    孵らない卵を抱いて
    鳥たちは樹木の間で苦しんでいる

    どこではじまり
    どこでおわるのか
    つけたしでしかない「愛」とか「死」とか
    目を閉じ 目を開け
    おはよう おやすみ
    寸秒の夢の連続
    どこからくるのか
    方舟を待つ「存在」が
    埃のようなぼくをくるんで
    ぼうだいな闇を凝視している






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[ 2010/11/19 16:53 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)