しあわせさがし

きのう 夕映えの橋のうえで
眩しい光りのなかを
ひとつの 影が横切ったのを見た

わたしを 縛る日々のくびきから
解放されて見る いつもの風景が
雨に洗われた森のように
輝いている

旅するみずの行方をたずね
首輪のない犬のように
橋をわたり
わたしは 探す
抱きつづけていた ざわめく予感を

離れていく影
なつかしい影
日向のにおいのする影
午後のまどろみのような影
はじめて
目の前にあらわれた影
ほんとうは
いつもかたわらに あったはずの影
気づかなかっただけの影
幸せ

苦しみと 悲しみと
飢えと 恐怖の反対側にあるほほえみ
かたちのないもの 
わたしの しあわせ
探しても さがしても
見つからない
触れられないから

とりあえず
くつろいで 視界の片隅にあなたをとらえて
春の匂いをかぐのさ
幸せの匂いをかぐのさ


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[ 2010/03/30 16:38 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)