てのひら

てのひら


   てのひらに
   描かれている地図がある
   普段は見えないけれど
   静寂に囚われた湿った夜更けに
   遠い雨の音を聞いたりするとき
   入り乱れた線と
   濁った色の地図が浮かび上がって
   ひらひらと
   寂しい燐光を放つ

   てのひらは一枚の葉書になる
   だれにも届けられなかった
   沈黙の葉書になる
   古い上着を着たままの
   てのひらは
   新しい空と林に塗りつぶされて
   だれにも見えないように
   握り拳をつくり
   ポケットにほうりこむ
   細かく畳まれた地図と
   葉書とともに


手話では「地図」を表すとき左手のひらに右手ひと指を当て、波の線を描いて前に差し出す。
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[ 2017/09/28 00:18 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

サマーツアーの終わりに

昨夜ルーテル市ヶ谷ホールで行われた<別府葉子シャンソントリオ+1コンサート>
2017年サマーツアーの最期のコンサート。
いつもの鶴岡雅子(ピアノ)
中村尚美(ベース)
別府葉子(ボーカル)に加えて
会田桃子(ヴァイオリン)のクワルテットである。

ルーテル市ヶ谷は三度目となるが、回を追うごとに入場者が増えて、
今回は広いホールがいっぱいになった。
別府葉子シャンソントリオが東京でも着実にフアンを獲得していっているのを感じる。

「至福のときをありがとう」
麗しの君の言葉に同感。

今月はまた神楽坂でライブがあるとのことだが、
麗しの君は予定有り(飲み会?)で行くとしたら
山猫軒一人となるけれど、それもいいかも。




[ 2017/09/02 11:55 ] 未分類 | TB(0) | CM(1)

          夢を


      きっと、
      夢を考えているのだろう
      空から降り注ぐ雨粒と
      ひらいたままの読みかけの物語
      猫の郵便局員が
      届けてくれるのを待ちながら
      出窓にほほずえついて
      花は店番をしている

      風の お客さんは
      日向の散歩のように
      髪の毛を静かに揺らし
      閉じられたまぶたが
      ひかりを 遮り
      そして、いつのまにか眠りをさそう

      何度も読んで
      読んでは
      また
      読んで
      読み疲れた白い手紙は
      想像の途中で
      きっと、落としてきたに違いない

      落としたシロツメクサの伝言を
      ハンカチほどの雲が包み込み
      美しく吹きすぎていく
      目覚めたときの
      夢のように
      柔らかく
      そっと
[ 2017/08/31 22:54 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

夏も終わり、そして秋

暑かったのか、涼しかったのか分からないうちに夏が終わろうとして、
八月もあと2日を数えるのみ。
富岡八幡宮の例大祭、深川祭も終わって、
深川界隈はしばらく「祭りロス」状態のようである。
八幡宮の本社神輿は無いが、町内神輿五十三基、
門前仲町富岡八幡宮に参集して八キロの連合渡御である。
三年に一度の祭り。

山猫軒たちも町会の半纏を着て、
神輿の列に参加。
よる年波には勝てず御輿を担ぐのはやめたが、
<水掛け祭り>の名のとおり、沿道からバケツやホースでたっぷり
水を浴びてのことだった。

幸いにして天候に恵まれ、雨続きの中、当日は土曜・日曜日と
時々日も差す陽気だった。
初めての深川祭り、冥土のいい土産になりそうである。

時間の過ぎるのが早い。
毎週月曜日の手話講習を中心にして、
あっという間の月曜日到来で、
艱難辛苦の手話の二時間を過ごす。

9月は1日(金曜日)別府葉子トリオのシャンソンライブ・市ヶ谷である。
先日の横浜に続いてのライブでとても楽しみ。
手話を勉強しながら思うことは聴覚障害者の方たちが
この素晴らしい音の世界とは無縁であること、
そして、健聴者である我々がどれだけ幸せであるかと、痛感することだ。


秋に寄せてふるい詩を一つ。


           秋のかたち


     まず、
     くつろいで
     まぶたを閉じて

     遠い記憶の底にある
     はじめての恋のような
     ちょっぴり
     もの悲しい匂いのする
     おとなっぽい 少年と
     こどもっぽい 女と
     読み始めた物語の行くすえを
     教えてはくれない
     鉄の味のする空気に
     捉えられた季節を
     どうか、
     描いてみてください。

     それから、
     開け放った窓をとじて
     秋のかたちを
     描いてください
     ぼくには見えない
     あなたの秋を
[ 2017/08/30 14:33 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

別府葉子シャンソンライブ横浜、そして深川盆踊りと富岡八幡宮例大祭



先日の日曜日、8月6日、横浜市関内の<別府葉子シャンソンライブ>へ行ってきた。
別府葉子は関西圏で活躍のシャンソン歌手である。
詳しくは彼女のブログをご覧いただきたい。
URL:http://yokomusette.blog31.fc2.com/

前回の東京ライブは大塚だった。
会場はこじんまりとしたところで、山猫軒と麗しの君はステージの目の前。
手を伸ばせば届きそうな席だった。
今回はほどほどの距離で緊張することなしに歌を、ピアノを、ベースを堪能できた。
音楽は生で聴くのに限る。

帰り際購入したCDに別府さん、中村さん(ベース)鶴岡さん(ピアノ)の祭りは
三人娘からサインをもらい会場を後にした。
電車を乗り継いで深川に帰り着いたのが夕刻の5時。
門前仲町でおりて、最近時々顔を出す<深川姉御家>に立ち寄る。
最初のビールが喉にしみる。
あれこれ、酒の肴を頼み、ほろ酔い加減ところで店をでたところ、
清澄通りの向こう側で盆踊りをやっているではないか。

酒が入ると踊りたくのが我が家のお嬢さんである。
深川1丁目の盆踊りの輪の中に紛れ込んでご満悦であった。

深川は今日11日から富岡八幡宮の三年に一度の例大祭である。
山猫軒がこの地に移り住んだ三年前が祭りの年だった。

だから、今年が初めての深川の祭りを体験することになる。
町内の半纏を着て麗しの君共々神輿について回ろうと、
意気込んでいるところだが、
富岡八幡宮の祭りは<水掛け祭り>と言われていて、
お神輿に水を盛大に掛けるらしい。
とういうことは、担ぎても、周りも皆水も滴るイイ男、イイ女!
になるわけだが、
これ以上イイ女、イイ男になってどうするというのだ!

シャンソンと盆踊りと、お神輿、
我が家のお嬢さんには盆踊りとお神輿のほうがお似合いといったら、
張り倒されるかもしれません。


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[ 2017/08/11 17:09 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)